こんにちは、Kokiです!
海外生活を送る上で不可欠なのが、ビザの申請です。
カナダへの長期滞在のためには、多くの人がワーホリビザ、学生ビザ、coopビザなどを取得しますが、
長く滞在を続けたい場合は、最初のビザが切れる前に新しいビザへの切り替えの手続きが必要です。
切り替えって何?いつ手続きが必要なの?どうやるの?という方のために、
今回は「学生ビザからビジタービザ」への切り替え方を、ぼくの奮闘エピソードとともにご紹介します!
ぼくはこの切り替えをするときに「意外と自分と全く同じ状況の人の情報がない…」と戸惑ったので、
同じ状況の方の助けになれば幸いです!
📎 この記事はこんな人におすすめ
- カナダ国内にいて学生ビザからビジタービザへ切り替える方法を知りたい人(意外と情報がない!)
- ビザの切り替えでよく聞く「フラッグポール」って何?と気になっている人
ビザの切り替えとは? 方法は2種類!
ビザはカナダに滞在する際に目的に応じて発行され、有効期限があるので、
今回のぼくのように学生ビザの期限を越えて滞在を続けたい場合は、
下記のうちいずれかの方法でビジタービザへの切り替えが必要です。
- IRCC(カナダ移民局)のウェブサイトでオンライン申請する
- フラッグポールする(後ほど説明します!)
ぼくはこのうち、早く、安く済ませられるフラッグポールという方法を選びました。
オンライン申請
オンライン申請の方法は、マイルストーンカナダさんの記事をご参考ください。
2024年7月現在、オンライン申請の場合の費用と期間は下記の通りです。
費用: CAD$100から
カナダ政府公式サイト参照
ビザ発行までの期間: 98日
フラッグポール
「フラッグポール」とは、ビザの更新や発行のために一度アメリカ側に出て、カナダに再入国することです。
多くの場合徒歩で国境を越えることができる場所で行われる手続きで、
フラッグポール(=旗ざお)で示された地点まで歩いて行って戻ってくるのでこのように呼ばれるようです。
ぼくがフラッグポールした際の費用と発行までの所要時間は下記の通りです!
・費用: CAD$7
・ビザ発行までの期間: 30分程度
なぜフラッグポールが必要なのか
フラッグポールが必要な理由は、正式なビザを受け取り合法的にカナダに滞在するためです。
学生ビザやワーホリビザは入国時に正式に発効されるので、
オンライン申請を済ませたうえで一度国外に出て再入国することが必須となります。
タイミングが合えば一時帰国してもよいのですが、時間と費用がかかって大変という方のために、
形式的に国境を一瞬跨いで戻ってくるフラッグポールという方法が存在するというわけです。
一旦国の外に出るなんて面倒…と思う方もいるかもしれませんが、
更新のたびに厳密な入国審査を行うことで、違法滞在を防いでいるんですね~。
ちなみにぼくのようなビジタービザへの切り替えには出国は必須ではありませんが、
オンライン申請よりも時間とお金を大幅に節約できることからフラッグポールを選びました。
フラッグポールのやり方!
ここではバンクーバー付近でフラッグポールができる場所と、手続きの方法を紹介します!
場所、営業時間
バンクーバー付近でフラッグポールができる場所は、ポイントロバーツとピースアーチの2か所です。
📎 ポイントロバーツ (Boundary Bay)
/
営業時間:月曜日から木曜日、午前10時から午後2時
📎 ピースアーチ
営業時間:月曜日から木曜日、午前10時から午後2時
📎 注意
フラッグポールの営業時間等について、最新情報はカナダ政府公式サイトをご確認ください。
特に夏季などのピークシーズンは移民局の負荷軽減のため営業時間が変更される可能性があります。
必要書類
申請に必要な書類は下記の通りです。
- パスポート (有効期限内であること)
- 現在のビザ (有効期限内であること)
- 滞在期間をカバーした海外健康保険の証書
- 銀行残高証明書:過去1週間以内に発行されたもの。
2024年7月現在の目安は年間CAN$20,635(カナダ政府公式サイトより) - 申請費用(CAD$7)を払うためのクレジットカードまたはデビットカード
申請場所は通信環境があまり良くない場合もあるので、
スマホで閲覧可能な書類もプリントアウトして持参することをお勧めします!
方法
- フラッグポールができる場所に行き、アメリカ側に渡る
- アメリカ側で手続きをする(CAD$7)
- カナダ側に戻りビザ更新の手続きをする
- 発行されたビザの内容の確認 (名前のつづりなども念のため確認!)
この流れで、通常は早くて10分程度で手続きが完了します。とっても簡単!
期限もない、お金も払いたくない、保険もない!? ぼくの奮闘記
上記の通り前もって必要書類をしっかり準備しさえすれば、
それほど難しくない手続きのはずだったのですが…実際にはいろいろと波乱がありました!
ここからは移民局オフィサーの質問内容と合わせて、ぼくの奮闘記をご紹介します!笑
※質問はあくまでぼくの体験談です。
📎 質問1: 今のビザを見せて
まず聞かれたのがこの質問。
意気揚々と「ちょうど今日でビザ切れるんよね〜、ほら見て!」と日付の箇所を指さすと、
オフィサーの顔が曇る。あれ、なんでだろう?と思っていると…
オフィサー:「それ昨日やん」
なんと!よく見ると、ぼくの学生ビザは期限が3月30日までだったのに、
フラッグポールに行った日は3月31日!!
惜しい!いや、惜しくないか。もしかしてこれ…不法滞在!?(※皆さんはよく確認をしてね!!)
これでめちゃくちゃ怪しまれ、その後の質問が厳しく感じました。(そりゃそうか…)
📎 質問2: なぜビジタービザが必要なの?どこに滞在するの?
カナダで旅行したいから!と答え、滞在先の住所をみせることでこの質問はクリア。
📎 質問3: 銀行の残高を見せて。
この質問を受けて銀行の残高を見せると、またもや表情が曇るオフィサー。
それもそのはず、当時の残高の目安は1か月あたりCAD$1,000のところ、
当時のぼくのカナダの口座残高はなんとCAD$800という状況で、1か月分にも満たない…!
家賃の支払い直後かつ、日本企業で働いていて給与は日本の口座で受け取っていたので、
カナダドルを持ち合わせていなかったんですよね…。
残高が少ないと指摘を受け、日本の口座の残高を見せるように言われたのですが、
タイミングが悪くアプリのシステムメンテナンス中で見せられないというさらなる悲劇。
呆れるオフィサー。焦るぼく。どうなってしまうのだろうか。。
※ちなみに前述の通り現在の目安は年間CAN$20,635で、1か月あたりCAN$1,720と引き上げられているので、
これから申請する人は更に注意が必要です!
📎 質問4: なんの仕事してるか教えて。
銀行の残高が少なかったことに関連して、この質問を受けました。
日本企業でリモートワークをしていることを説明できたので、
カナダの口座の残高不足は納得してもらえました。聞いてくれてよかった。
📎 質問5: 海外での医療保険を見せて
ホッとしたのもつかの間、この質問で大ピンチに陥ります。
というのも医療保険を全く準備していなかったのです!
これまでの回答で呆れつつも対応を続けてくれていたオフィサーにも、
「保険に加入していないと入国は無理だよ」と言われてしまいます。
更に崖っぷち…でも諦めるわけにはいかない!
「わかった、今加入するから!」と慌てて手続きをします。
ところが、またもや運が悪いことに、スマホの電波が悪くてなかなか手続きが進まないし、
加入を試みた保険は休日でサポート対象外…こんなことってある??
20分経っても終わらず、「まだ?」と更に呆れるオフィサー。
ごめん。そんな顔しないでくれ。。
📎 質問6: いつまで滞在予定なの?
何とか保険の加入手続きが済んだところで、これが最後の質問でした。
具体的にカナダを離れる日付まで詳しく聞かれたのは、
これまでの回答で怪しまれていたせいかもしれません。。
以上の質問を受けて、かなりバタバタしたものの、
結局は30分くらいかけてビジタービザを獲得し、カナダに再入国できました!!
呆れつつもちゃんと手続きしてくれたオフィサー、ありがとう!!
ぼくの場合は正式な書類やパスポートスタンプもなく、
本当にビジタービザになっているのか、いつまで滞在可能なのか等を後から確認できず不安でしたが、
2ヶ月後アメリカに旅行に行き、カナダに戻ってこれたので問題ありませんでした!
まとめ
今回は、学生ビザ→ビジタービザへの手続き方法とともに、ぼくの奮闘記をご紹介しました。
ビジタービザへの切り替えはフラッグポールでオンラインよりも早く済ませることができます。
ぼくの場合はビザの期限が切れていたことで厳しめに追及されてしまいましたが、
大抵の場合有効期限内の手続きであれば、
医療保険を見せてビジタービザが必要な理由を説明できれば発行されると思います。
ビザ切り替えは移民局のガイドラインに基づいて行われますので、
ご自身で申請する際はカナダ移民局の公式サイトで最新情報を確認し、手続きを進めてください。
そしてぼくのように焦らないために、ビザの切り替えを検討している人は、
これを機にぜひ一度ご自身のビザの期限を確認してみてください…!笑
手続きは確実に済ませて、引き続きカナダライフを存分に楽しみましょうね!
それではアディオス!